世界史が苦手な人へ

世界史が苦手ですか?

このページを見ている、ということは世界史が苦手なのだと思います。

わかります。よーくわかります。私も世界史は大の苦手でしたから。
カタカナ用語が覚えられなかったり、地域がごちゃごちゃになってしまいますよね。

世界史を本格的に勉強する前まで、スペインはヨーロッパではなく、南アメリカ大陸のブラジルの近くにあると思っていました。

ローマは、アテネが成長したものだと思っていました。

しかし、今は違います。世界史の本を見つけると読まずにはいられないほど、世界史が好きです。このサイトを作ってしまうほど好きになりました。

 

世界史は面白いけど、なぜ嫌いになるのか

どうして苦手だと思いますか?

あなたは、どうして世界史が苦手になったのでしょうか?
どうして、世界史が嫌いになったのでしょうか?

その理由は次のようなものではないですか?

  • 地域や歴史のつながりがよくわからない。
  • それぞれの地域史が複雑すぎる
  • 人物の名前がカタカナばかりで覚えられない

いかがでしょうか?どれか当てはまりますか?
日本史のように一つの国だけでは無く、複数の国の歴史を学ばなければならないのが世界史です。

日本史に比べると覚えることも多く、また、日本と違い、国の形が大きく変化したり、ヨーロッパにおいては2つの国の王が同じであったりと、文化の違いも見られます。

日本史であれば歴史の流れは一本ですから、何となく繋がりは見えるかもしれません。

しかし世界史の場合、古代ヨーロッパ、同時代の中東、中国、それが終わったら、中世ヨーロッパ、中東、中国、さらに次は、近代ヨーロッパ、中東、中国、アフリカ、アメリカ、というように、国も時代もバラバラに飛ぶことになります。

 

覚えられない→つまらない→覚えられない→つまらない

これだけ時代も地域も飛んでしまうと覚えるのは非常に大変です。
そして、覚えられないままに授業は進んでいきますので、さらによくわからなくなります。

話しを聞いていてもさっぱりわからない状態では、世界史が面白いわけがありません。

わからないからつまらない、つまらないから覚えられないという永久ループに入ります。

そして、つまらないので、自然と興味も失ってしまいます。

このループをどこかのタイミングで打破しない限り、好きにはなれません。

それが受験勉強であったり、テスト勉強であるとは思いますが、大抵の場合苦しんでやってるのでますます嫌いになる可能性が高いです。

 

特に、歴史はつみ重ねの教科

これは全ての教科に共通します。
数学や英語がつまらない、と感じている場合は、公式や文法、単語などが曖昧なままでわからないことが多いのです。

例えば、足し算がよくわからない状態で掛け算を習っても恐らくさっぱりわからないでしょうし、単語の意味を知らない状態で長文の英文読解をやっても、さっぱり面白くないでしょう。

つまり、知らないことの上に、さらに積み重ねていくような勉強は全く面白くないし、わからないということです。

特に歴史は積み重ねの教科であり、時間をかけて覚えていくものです。

知識が増えれば増えるほど、歴史のつながりがわかるようになり、ますます面白くなっていきます。

 

世界史自体は面白い

世界史を知ることは今を知ること

世界史自体はもの凄く面白いものです。
私も世界史を学ぶようになり、世界の見え方が大きく変化しました。

ありとあらゆる場面で世界史を知っているほうが楽しいですし、今の時代は過去の歴史のつみ重ねですから、過去を知ることで、現代社会がどう成立したのか、を知ることが出来ます。

 

なぜ世界史を嫌いになってしまうのか

私はひとつの結論を出しました。誤解を恐れず言えば、「教科書がつまらない」 ということです。

いま私は、世界史の教科書をそこそこ楽しく読めます。
でも多くの人は、教科書を「面白い」と思って読まないはずです。

教科書を読む、となると結構な頑張りが必要では無いでしょうか?
教科書を楽しんで読む、などという人はそもそも勉強が得意な人でしょう。

テスト対策で強制的に読まなければならないことはあると思いますが、暇だから教科書でも読むか、という人はまずいないでしょうし、読みたいとも思わないはずです。

では、どうして教科書がつまらないと感じてしまうのか?

それはよくまとまっていて、よく出来ているからなのです。

何を言ってるんだ、と思わないでください。

よくまとまってるなら読みやすいじゃないか、と思うのは当然です。

ですが、よくまとまっているからこそ、面白味に欠けてしまうのです。

 

例えば三国志の話

三国志の話はご存知の人も多いでしょう。
世界史が嫌いな場合でも、ゲームや映画、アニメ、漫画などで触れていることが多いと思います。

魏・呉・蜀の対立関係はよくわからないけど、曹操、劉備、孫権、の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

教科書を読んでいても全く面白みはありませんが、映画や漫画では面白いですよね。

曹操がどんな人物であったか、劉備と諸葛亮孔明はどんな関係だったのか。

赤壁の戦いとはどんな戦いだったのか。これらを人物の描写も交えてストーリーにすることで、物語は面白くなるのです。

レッドクリフは4時間。教科書では5文字

映画レッドクリフは赤壁の戦いを描いたもので、上映時間は4時間近く。

教科書では赤壁の戦いだけ。たったの5文字。

赤壁の戦いで、孫権と劉備は同盟を結んで曹操と戦います。
どうして同盟を結ぶことになったのか?これを知ると時代背景も見えてきます。

こういった背景を知っている方が面白いし、後の歴史にどう影響があったか、というところに興味を持ちやすいのです。

つまり、教科書に載っていない余計な知識を知っていたほうが、学ぶ上では面白くなるということなのです。

 

まとめることで知らないことが増える

まとめると情報量が減る

まとめられているどういうことが起こるか。実は知らないことが多くなるのです。

「三国時代」という4文字で、その背景にある壮大な物語は学べません。
しかし、実際には何百年という時間と、何千、何万という人々が関わっていたはずです。

その中の、たったひとつの戦いを取り上げるだけでも、映画が一本とれてしまうくらいです。

三国時代がどのようにして始まり、どのようにして滅びたか、この時代のことを多く知っていたほうが、その流れはスムーズに理解できますし、興味を持って学ぶことが出来るはずです。

こぼれ話は面白い

例えば、学校の先生が話してくれる歴史こぼれ話しを面白いと感じたことはありませんか?

学校の先生や塾の先生は、あなたの興味がありそうな事柄と世界史を結びつけることで、授業をわかりやすくしようと考えているのです。

少しでも知っていれば、全く知らないことよりは興味がわきます。
見ず知らずの誰かよりも、同じクラスのあの子が気になるのと一緒です。

あなたにも、最初は織田信長って誰?という時があったはずです。
でも、いまは織田信長という名前は知っていますよね。

織田信長がどうして天下統一を目指したのか?どうやって鉄砲を導入したのか?明智光秀に裏切られたのはどうしてか?

坂本龍馬は田舎者だったのに、どうして表舞台に出るほどの人物になったのか?
どうですか、知りたいと思いませんか?

少なくとも、フランク王国のカール・マルテルや、アメリカはどうやって成立したのか、という話よりは興味が有るでしょう。

これは、あなたが織田信長や坂本龍馬について、それなりに知っているからなのです。
テレビやゲーム、漫画で目にする機会が多く、いつのまにか覚えているのです。

 

世界史の授業イメージ

重要なこと「だけ」まとめてある

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重要なことをまとめてあるので、流れは理解しやすいですし、横のつながりもそこそこわかりやすいです。しかし、話自体はそれほど面白くない。箇条書きされているようなものですね。

授業で先生がこぼれ話をしてくれると思いますが、この話は面白いと思います。
小説や漫画などが面白いのは人物に焦点を当て、その生き様を見ているからです。
先生のこぼれ話、というのはそういう面白みがあります。

イメージとしては以下のような感じです。

 

こぼれ話が入ったイメージ図

textbookgainen2

随所随所にこぼれ話があると、その歴史の関係なども覚えやすい。
こぼれ話をキッカケに教科書の項目を思い出すことも出来るようになります。

わかりやすい、面白い、というのはこぼれ話や、説明の部分に時間を割いている授業です。

教科書をなぞるだけなら先生は必要ありません。歴史と歴史をつなぐために先生がいるのです。

 

本当は先生もこぼれ話しがしたい

本当は先生もそういった話をしたくてしょうがないのです。
世界史の先生になるくらいですから、世界史が好きに決まってます。

時間的な制約から話せないのだと思います。
試しに授業時間外で、世界史の面白い話を教えて欲しい、とお願いすれば、色々な話を紹介してくれるでしょう。

つまり、世界史を面白くするには、こぼれ話を多くして、興味のある話を増やし、歴史と歴史の繋がりを多くする、ということになります。

 

そこで、まとめない世界史のコンセプトです。

 

本サイト「まとめない世界史」のイメージ

まとめないことで情報量が増えます

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教科書の重要な事柄だけではなく、こぼれ話や細かい説明もひっくるめてみよう、というのがコンセプトです。

もちろんその分、読む量は増えます。受験とは直接関係の無い知識も多数あるでしょう。
でも覚えなくても大丈夫です。興味があることは頭の片隅に残ります。

重要なことは、興味をもつことなのです。興味を持てば、好奇心が出てきて、自分で調べるようになるからです。このサイトはそのキッカケが作れればいいと考えています。

もちろん、テストや受験に必要な知識はカバーしています。
山川出版社の世界史の教科書に沿って話は進めています。

 

私が好きなこぼれ話

激動の時代を生きたショパンの話

最後に、私が好きな世界史のこぼれ話をひとつ。

音楽家のショパンはご存知ですか?彼の作った曲はすぐに出てこないかも知れませんが、名前は知っていると思います。

曲を聞けば、ああこの曲か、と思うものばかりです。

例えば、

  • 英雄ポロネーズ
  • 子犬のワルツ
  • 革命のエチュード

 

 

 

 

 

などなど。たくさんの曲があります。

ちなみに、このページのアイキャッチはショパンです。

 

ショパンの出身地はポーランド

ショパンの出身地はポーランド。1810年生まれです。

この少し前、1804年にナポレオンが皇帝に即位し、1806年には神聖ローマ帝国が滅亡。
ヨーロッパ諸国は激動の時代を迎えているわけです。

ちなみにポーランドはここです。

GoogleMapより

ポーランドの首都はワルシャワ。ここは北のパリと呼ばれるほど一時は栄えた都市。
今も栄えてます。とても綺麗な街です。

1980年にはワルシャワ歴史地区として世界遺産に登録されました。

 

ワルシャワ建国まで

1611年にワルシャワはポーランドの首都となりました。
しかし、1795年にポーランド分割という事件があります。

ロシアとプロイセン(いまのドイツ)が、勝手にポーランドを分割して、それぞれの領土に組み込み、ワルシャワはプロイセン領になってしまうのです。

例えるなら、日本人の知らないところで、日本がアメリカと中国に半分ずつ取られて、東京がアメリカになるようなものです。

さらに、1807年にはナポレオンがプロイセンを征服し、ワルシャワ公国を建国します。

つまり、

  1. ポーランドが勝手に分割される
  2. 首都のワルシャワがプロイセン(今のドイツ)になる
  3. プロイセンをナポレオン(フランス)が支配する
  4. ワルシャワが公国として国になる

ということになり、東京だけがアメリカ支配下になり、ひとつの国になったみたいな感じです。

元々はポーランドだったわけです。中でもワルシャワは、北のパリと呼ばれるほど栄えていたのです。

考えてもみてください。自分の住んでいる街がいきなり別の国の領土になったらどう思いますか?
当然、取り戻したい、と考えますよね。

ポーランドの人々も、自分の国を取り戻したい、と考えていました。

 

さらっとナポレオンがワルシャワを支配、と話してますが、距離にするとこの感じです。

GoogleMAP

Googleマップによれば、約1,500km。歩きで300時間以上。1日10時間歩いたとして約一ヶ月です。

現代ほど道も整備されていない状況で、この距離を軍隊引き連れて歩き、さらに行った先で戦争に勝ったナポレオンがどれだけ凄かったかわかります。

ナポレオンはさらに東のロシアを攻めようとしていました(寒さに負けましたが)

 

フランス革命が起こる

1830年、フランスで7月革命が起こります。民衆が政治に対して怒りを爆発させたのです。

革命というのは簡単にいうと、悪い王様を皆でやっつけて、民衆の力で政治を立て直そう!というものです。

ナポレオン時代のあと、ルイ18世により王政がしかれていましたがこれがとにかくひどい
時代の流れに逆行して、民衆を無視

その弟シャルル10世もそれを引き継いで民衆無視の政治を行う。

そんなことをされたら民衆も黙ってません。7月革命は起こるべくして起きたのです。

革命、というのは隣国に大きな影響を与えます。
難しく言うと、革命の輸出(かくめいのゆしゅつ)といいます。

 

日本でも、中国ではこうなってる~とか、アメリカでこうなってる~とか、韓国では~というニュースが流れますね。いまは、世界中の情報が入ってくるので隣国だけに限りませんが、昔はテレビなどもありませんので、隣の国で何が起こっているか、何が起きたか、というのがものすごく影響するのです。

フランスで民衆が蜂起(ほうき)して、王政をやっつけたらしいぞ
俺達が苦しんでいるのは支配者のせいだ!フランスみたいにやっつけてしまえ!

 

と、隣国で起こったことに対して、よーし俺達もやるぞ、となるのが革命の輸出です。

 

ちなみにフランスはここ。

GoogleMAP

フランスの隣国にベルギーがありますね。革命はベルギーに輸出されます。

 

 

ベルギーでも革命

7月革命の影響を受け、ベルギーではオランダ支配に対する反乱が起こり、ベルギーが独立。
イタリアでもカルボナリという革命組織が復活

そしてワルシャワでも、11月蜂起と呼ばれる反乱が起こります。
ワルシャワはこのとき、公国とは名ばかりでロシアの属国でした。つまり、ロシアに支配されているような状態で、独立した国とは言えませんでした。

そのロシアの支配に対して、ワルシャワの民衆が蜂起したのです。

ワルシャワを自分たちの手に取り戻すために立ち上がったのです。

 

ショパンと革命のエチュード

ショパンは1810年にワルシャワで生まれました。

幼少の頃より、英才教育を受け、1826年ワルシャワ音楽院に入学。

1830年にはウィーンに住んでいました。

1830年は、フランスで7月革命が起きた年です。

ティトゥスとの別れ

ティトゥスはショパンの才能をいち早く見抜き、ショパンの成功に尽力してくれた親友です。

この時代、ショパンはウィーンに住んでいましたが、音楽家としてはあまりうまくいってませんでしたが、ティトゥスという親友がいて、二人で楽しく過ごしていました。

 

しかし、フランスで7月革命が起こり、ワルシャワでも蜂起が起こる。
ウィーンにいたショパンの元にも知らせが届きます。
ショパンも祖国のために、と蜂起への参加を決意をするのです。

しかしティトゥスはそれを止めます。お前は音楽で成功するんだ!それが祖国のためだと。

ここでティトゥスとショパンは離れ離れになり、これが生涯の別れとなってしまいます。
その後、ショパンは音楽家としての成功を夢見てパリへと渡ります。

 

GooglMAP、パリ、ウィーン、ワルシャワ

パリで7月に起きた革命が、ベルギーに輸出され、さらにワルシャワへ輸出されていきました。

ショパンは故郷のワルシャワをあとにして、パリへと向かったのです。

 

名曲「革命」の誕生

パリへ渡ったショパンに革命失敗の知らせが届きます。
ワルシャワ蜂起はロシア軍によって無残にも鎮圧されてしまったのです。

いてもたってもいられないショパン。大好きな親友のティトゥスはどうなったのか?
自分の家族はどうなったのか?祖国は一体どうなってしまうんだ?

絶望の気持ちと、自分が何も出来ない、という怒りがショパンを襲います。
そういった、なんとも表現しがたい気持ちの中で作られたとされる曲が、

「革命のエチュード(エチュードOp.10-12)」という曲。

作り話、ともされていますが、曲を聞いてみると実に感銘を受けます。

私はクラシックを聞くのはわりと好きなのですが、大好き、というほどではありませんでした。

しかしこのエピソードを聞いてから、この革命のエチュードという曲が大好きになりました。

 

歴史を知ることで別の世界が見えた

単純かもしれませんが、革命のエチュードがなんとも奥深く聞こえるようになりました。

今まで聞いていた音楽と、まるで別物に聞こえたのです。衝撃的でした。
世界史を知ることで、これまで聞いていた音楽が別物になったのです。

歴史の繋がりを知ることで楽しめる

ショパンは世界史の教科書にはほとんど出て来ません。あなたが知っているのは音楽で習ったからだと思い思います。

世界の歴史では、有名な数学者や天文学者、歴史上の英雄がたくさん登場します。
ショパンが生まれた歴史の背景を知ったら、きっとショパンの音楽が違って聞こえるはずです。

その人物がどういう時代を過ごしたのか、というのを知っていると今まで見ていたものの見方が変わります。

例えばダ・ヴィンチ・コードという映画や、パイレーツ・オブ・カリビアンなども、歴史的な背景を知っているとより面白いですよ。

他にもベートーヴェンがナポレオンの為に作った曲とか、カクテルの名前になっているイギリスの女王とか、イスラム教とキリスト教は兄弟みたいなものだとか、色々と面白い話がたくさんあります。

 

まとまってないので好きなところから読んで下さい

興味のあるところだけでOKです

こういった話をうまく融合して、少しでも世界史に興味を持てるように、このサイトを作りました。

このページを見ての通り、あまりまとめてないので読むのが大変だと思います。

自分の好きな話しから少しずつ読み進めてみてください。少しずつ興味をもつことが大事です。
無理はしない。嫌いになってしまいますから。

三国志が好きなら、三国時代から読んでみてください。
中世ヨーロッパが好きならその時代から。戦争の話が好きなら、第一次世界大戦からでも良いのです。

歴史はつながっています。自分の興味のある時代を深く読むことで、必ずその時代の前後に広がります。さらに地域も広がります。

それらを知るこで、世界史がいかに面白い教科なのかを知ることが出来ることを願っています。


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